-
1/16神奈川・横浜で開催されたメディア向け試乗会にて、会場に展示された「レクサスLBXビスポークビルド」。
-
2/16特別なコーディネートが施される「ビスポークビルド」は、発売時に100台限定で抽選販売され、現在はまだ再販されていないモデルだ。貴重なクルマを間近に拝むことができて眼福である。
-
3/16「レクサスLBX」のデザインの話に入る前に、まずはそのコンセプトから。「小さな高級車」というコンセプトは、昔から各メーカーが挑戦しては返り討ちにあってきた。写真は1982年登場の「日産ローレルスピリット」。車名は「ローレル」だが、実質的には「サニー」のお化粧違いだった。
-
4/16最近(といっても10年近く前に販売終了しているが)では「マツダ・ベリーサ」も「小さな高級車」の系譜のモデルだ。2004年から11年以上つくり続けられた、隠れたご長寿モデルでもある。
-
5/161998年に登場した「トヨタ・プログレ」。ナリは小柄だがホイールベースは当時の「クラウン」と同じ2780mmで、車内はゆったり。縦置きされるエンジンはすべて直列6気筒……と、実は非常に凝ったモデルだった。
-
レクサス の中古車webCG中古車検索
-
6/163代目「日産ノート」をベースにボディーを3ナンバーサイズに拡大。より上質な内外装を与えたのが「ノート オーラ」だ。
清水「日本の『小さな高級車』で初めて、迷いなく『成功した』って言えるモデルなんじゃないかな?」
ほった「そんなことより、そろそろ『LBX』の話しません?」
(写真:荒川正幸) -
7/16スペイン・バレンシアで開催された国際試乗会より、路地を行く「レクサスLBX」。日本以外でも需要がありそうな「小さな高級車」だが、台あたりの利益もあってか、ライバル勢はどうにも及び腰。アウディの「A1」や「Q2」も、現行世代で廃止のウワサがささやかれている。
-
8/16「レクサスLBX」は、“デザインの都”ことイタリア・ミラノで世界初公開された。
-
9/16「レクサスLBX」と、トヨタ自動車のチーフブランディングオフィサーであるサイモン・ハンフリーズ氏。
-
10/16ボディーサイズは全長×全幅×全高=4190×1825×1545mm。ショート&ワイドな、いかにも「走りまっせ!」といったディメンションだ。
-
11/16サイドビューでは、当初から想定していたという18インチの大径タイヤ&ホイールが目を引く。黒いホイールアーチモールもあって、より一層足もとが強調されている。
-
12/16リアまわりでは、最近のトヨタ車ではおなじみの張り出したリアフェンダーが特徴的。開発関係者いわく、このずっしりとした末広がりのフォルムは、“かがみもち”を意識したものだとか。
-
13/16再びスペインでの国際試乗会より。ボディーサイドの光の流れを見ると、ショルダー部の大きな動きがよくわかる。
-
14/16ほった「見てくださいよ。この前後のドアハンドルの向きの違いを!」
清水「こりゃ相当にボディーがウネウネしてるねぇ」 -
15/16「LBX」にみるクルマの“軸”(赤線)とキャラクター(緑)。これらのベクトルを大きく変えるというのは、通常のカーデザインではあまりやらない手法だ。(写真:向後一宏)
-
16/16清水「今回はやけにスペインの試乗会の写真を使うねぇ」
ほった「こっち写真のほうが『LBX』のキャラクターに合っていると思ったんで」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
レクサス の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第83回:ステランティスの3兄弟を総括する(その1) ―「ジュニア」に託されたアルファ・ロメオ再興の夢― 2025.9.3 ステランティスが起死回生を期して発表した、コンパクトSUV 3兄弟。なかでもクルマ好きの注目を集めているのが「アルファ・ロメオ・ジュニア」だ。そのデザインは、名門アルファの再興という重責に応えられるものなのか? 有識者と考えてみた。
-
第82回:革新のネオレトロ(後編) ―未来より過去のほうがカッコいい? トレンドを席巻する懐古デザインの行く先― 2025.8.27 その流れはスーパーカーの世界にまで! 今やカーデザインの大きなトレンドとなっているネオレトロ。この潮流はどのように始まり、どこへ向かおうとしているのか? もはやユーザーは新しいものに興味がないのか!? 有識者と、温故知新のその先について考えた。
-
第81回:革新のネオレトロ(前編) ―「フォルクスワーゲンID. Buzz」にみる“いいレトロデザイン”の条件― 2025.8.20 かの「フォルクスワーゲン・ニュービートル」の誕生から四半世紀が過ぎ、すっかりカーデザインのトレンドとして定着したネオレトロ。普通のクルマとは、ちょっと評価軸の違うそのデザインのよしあしは、なにで決まるのか? 最新作「ID. Buzz」を題材に考えた。
-
第80回:新型マツダCX-5(後編) ―デザイン至上主義はもうおしまい? ストイックだった“魂動”の変節― 2025.8.13 ストイックすぎたマツダのデザイン開発に、揺り戻しが起きている? マツダが発表した、失敗が許されない新型「CX-5」。その“ちょっと普通”な造形に、カーデザインの識者はなにを見いだしたのか? ニューモデルにみる「魂動デザイン」の変節を読み解いた。
-
第79回:新型マツダCX-5(前編) ―オトナになった? それとも堕落した? 最新の「魂動デザイン」にみるマツダの模索― 2025.8.6 マツダが最量販SUV「CX-5」の新型を発表! 今日のマツダにとって、絶対に失敗できない一台の登場である。一見すると従来型からあまり変わっていないように見えるが、カーデザインの識者いわく、その細部にはマツダの模索と新しい方向性が表れているという。
新着記事
-
NEW
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】
2025.9.8試乗記「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。 -
NEW
第318回:種の多様性
2025.9.8カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。 -
NEW
商用車という名の国民車! 「トヨタ・ハイエース」はなぜ大人気なのか?
2025.9.8デイリーコラムメジャーな商用車でありながら、夏のアウトドアや車中泊シーンでも多く見られる「ハイエース」。もはや“社会的インフラ車”ともいえる、同車の商品力の高さとは? 海外での反応も含め、事情に詳しい工藤貴宏がリポートする。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか? -
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】
2025.9.6試乗記空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。 -
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。