-
1/31テスラが発表した「ロボタクシー(サイバーキャブ)」(写真右)と「ロボバン(サイバーバン)」(同左)。
-
2/31前回、あまりにぶっ飛んだデザインで論者3人の脳を焼いた「テスラ・ライバートラック」。ピックアップトラック型の電気自動車(EV)だ。
-
3/312022年12月に納車が開始された、トレーラーヘッドの「テスラ・セミ」。総重量36tの状態で500km走れる仕様と、同じ条件で800km走れる仕様が用意されている。
-
4/31「ロボタクシー」は完全自動運転のタクシーだ。米・中ではさまざまなメーカーがこのジャンルに参入し、研究開発を進めている。
-
5/31「ロボタクシー」で特徴的なのは、他社の自動運転車のような箱型やカマボコ型のデザインではなく、スポーツクーペのようなデザインをしていることだ。
-
テスラ の中古車webCG中古車検索
-
6/31写真のとおり、「ロボタクシー」のドアはスーパーカーよろしく斜め上に開く。
-
7/31完全な自動運転車なので、車内には計器もハンドルもペダル類もなし。インストゥルメントパネルまわりには、中央にデカいディスプレイが装備されるだけだ。
-
8/31乗車定員はわずか2人。現状でもタクシーの乗客は1~2人がほとんどなため、このほうが合理的と判断したという。「3人以上で移動したいなら、もう1台『ロボタクシー』を呼んで」ということなのだろう。
-
9/31乗車定員は割り切っているいっぽうで、キャビン後方には広いカーゴスペースを確保。巨大なスーツケースを引いて空港へ向かう/空港から帰ってくるお客にも対応するためだ。
-
10/31もちろん「ロボタクシー」は個人購入・所有もOK。オーナーが使っていないときは自動運転タクシーとして道路交通に放流し、お金を稼いできてもらう……なんてことも可能になりそうだ。
-
11/312017年10月に発売された「トヨタ・ジャパンタクシー」。交通インフラの一部として、今やすっかりおなじみの存在である。
-
12/31既存のタクシー専用車との類似性を感じさせる「ジャパンタクシー」だが、そのプラットフォームは、実はコンパクトミニバンの2代目「シエンタ」である。
-
13/31「ジャパンタクシー」の設計は徹底的に機能性を追求したもの。後席は広々としており、また高い室内高とスライドドアにより、乗降性も◎だ。
-
14/31街にあふれる「ジャパンタクシー」のイメージ。
清水「見たまえ! 街が『クラウン コンフォート』に占拠されていたころと比べたら、すっごくステキになったじゃないか」
ほった「……」 -
15/311995年から2018年までの長きにわたり販売された「クラウン コンフォート」。姉妹車の「クラウン セダン」ともども、今もタクシーとしてけなげに活躍している。
-
16/31斜め上に開く「ロボタクシー」のドア。これはなにか合理的な理由があってのことなのだろうか?
-
17/31清水「『BMW i8』とか、駐車場で隣にクルマがくると、すぐにドアが開けられなくなったらしいよ!」
ほった「それは普通のヒンジドアでも一緒なのでは?」 -
18/31「ジャパンタクシー」に備わる便利なスライドドア。軽自動車にもスライドドアを付けたがる日本人には理解しがたいことだが、海外では意外と「貨物車みたいでヤダ!」と敬遠されることも多い。
-
19/31米ニューヨークの交通の様子。停止線に2台並んで止まっているのは、2011年に同市の次世代タクシーとして供給が開始された「日産NV200」。スライドドアのタクシーとしては「トヨタ・シエナ」なども見かけるが、「非MPVタイプのタクシーでスライドドアというのは、今はまだ、日本以外ではちょっと受け入れられないのでは?」とwebCGほったは考えている。(2023年9月撮影)
-
20/31アマゾン傘下のZOOXが開発を進めているロボットタクシー。2023年3月には、ドライバー不在の自動運転タクシー専用車として初めて、乗客を乗せて公道を走行した。
-
21/31「ジャパンモビリティショー2023」より、このほど提携解消が発表された(涙)、ホンダとGM、GMクルーズの3社が開発していた「クルーズ・オリジン」。上述のZOOXの車両もそうだが、自動運転タクシーというと、このように箱型のモビリティーとなる例が多いが……。
-
22/31「ロボタクシー」のスタイルはご覧のとおり。スポーツクーペを思わせるスタイリッシュ(?)なお姿である。
-
23/311999年に登場した初代「ホンダ・インサイト」。2シーターの小柄なハイブリッドカーで、10・15モードで35.0km/リッター(後期型では36.0km/リッター)という燃費性能を実現していた。
-
24/31渕野「最近のテスラの製品は、ものによってデザインの方向性があまりに違って、なんとも話がしづらいんですよねぇ……」
-
25/31清水「このタイヤ、どうなってるんですかね? ホイールキャップが異常にデカいのかな?」
渕野「いや。動画で見ると、タイヤのサイドショルダーも金に塗ってたっぽいです(笑)。とにかく、このクルマがこのデザインそのままでデビューするとは、ちょっと考えにくいですね」 -
26/31渕野「こんなに空力を意識したデザインにしないで、もう少し車内空間を広げればいいのに」
ほった「そもそも2人しか乗れないんだから、これで十分じゃないですか?」 -
27/31米ニューヨークで見かけた「プリウスV(日本名:プリウスα)」のタクシー。(撮影:2023年9月)
-
28/31イーロン・マスク氏が立ち上げた航空宇宙メーカー、スペースXが開発中の次世代ロケット「スターシップ」。厳密には、上部の宇宙船部分が「スターシップ」で、下部の1段目ロケットは「スーパーヘビー」と呼ばれる。ともに打ち上げ後は地球に帰還。再使用が可能となるという。
-
29/31最近はクルマより宇宙にご執心なマスクさん。2026年には無人の「スターシップ」を5機ほど火星へ向けて打ち上げる予定で、2030年には人類を火星に送り込むとしている。
-
30/312014年の「モデルS」の納車開始セレモニーより、スーパーチャージャーによる充電のデモンストレーションを行うイーロン・マスク氏。
-
31/31清水「なにこれ?」
ほった「2019年に宇宙にぶっ放された、初代『テスラ・ロードスター』とマネキンのスターマン君です。今もデヴィッド・ボウイの『Space Oddity』を聴きながら、宇宙旅行を続けているはずですよ」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
テスラ の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体― 2025.9.17 ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。
-
第84回:ステランティスの3兄弟を総括する(その2) ―「フィアット600」からにじみ出るデザイナーの苦悩― 2025.9.10 ステランティスの未来を担う、SUV 3兄弟のデザインを大総括! 2回目のお題は「フィアット600」である。共通プラットフォームをベースに、超人気車種「500」の顔をくっつけた同車だが、その仕上がりに、有識者はデザイナーの苦悩を感じ取ったのだった……。
-
第83回:ステランティスの3兄弟を総括する(その1) ―「ジュニア」に託されたアルファ・ロメオ再興の夢― 2025.9.3 ステランティスが起死回生を期して発表した、コンパクトSUV 3兄弟。なかでもクルマ好きの注目を集めているのが「アルファ・ロメオ・ジュニア」だ。そのデザインは、名門アルファの再興という重責に応えられるものなのか? 有識者と考えてみた。
-
第82回:革新のネオレトロ(後編) ―未来より過去のほうがカッコいい? トレンドを席巻する懐古デザインの行く先― 2025.8.27 その流れはスーパーカーの世界にまで! 今やカーデザインの大きなトレンドとなっているネオレトロ。この潮流はどのように始まり、どこへ向かおうとしているのか? もはやユーザーは新しいものに興味がないのか!? 有識者と、温故知新のその先について考えた。
-
第81回:革新のネオレトロ(前編) ―「フォルクスワーゲンID. Buzz」にみる“いいレトロデザイン”の条件― 2025.8.20 かの「フォルクスワーゲン・ニュービートル」の誕生から四半世紀が過ぎ、すっかりカーデザインのトレンドとして定着したネオレトロ。普通のクルマとは、ちょっと評価軸の違うそのデザインのよしあしは、なにで決まるのか? 最新作「ID. Buzz」を題材に考えた。
新着記事
-
NEW
メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ
2025.9.19画像・写真2025年9月19日に国内での受注が始まった「メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ」は、販売台数5台限定、価格は5700万円という高級サルーン。その特別仕立ての外装・内装を写真で紹介する。 -
NEW
「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」…… メイド・イン・チャイナの日本車は日本に来るのか?
2025.9.19デイリーコラム中国でふたたび攻勢に出る日本の自動車メーカーだが、「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」と、その主役は開発、部品調達、製造のすべてが中国で行われる車種だ。驚きのコストパフォーマンスを誇るこれらのモデルが、日本に来ることはあるのだろうか? -
NEW
プジョー408 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2025.9.19試乗記プジョーのクーペSUV「408」に1.2リッター直3ターボエンジンを核とするマイルドハイブリッド車(MHEV)が追加された。ステランティスが搭載を推進する最新のパワーユニットと、スタイリッシュなフレンチクロスオーバーが織りなす走りを確かめた。 -
ロレンツォ視点の「IAAモビリティー2025」 ―未来と不安、ふたつミュンヘンにあり―
2025.9.18画像・写真欧州在住のコラムニスト、大矢アキオが、ドイツの自動車ショー「IAAモビリティー」を写真でリポート。注目の展示車両や盛況な会場内はもちろんのこと、会場の外にも、欧州の今を感じさせる興味深い景色が広がっていた。 -
第845回:「ノイエクラッセ」を名乗るだけある 新型「iX3」はBMWの歴史的転換点だ
2025.9.18エディターから一言BMWがドイツ国際モーターショー(IAA)で新型「iX3」を披露した。ざっくりといえば新型のSUVタイプの電気自動車だが、豪華なブースをしつらえたほか、関係者の鼻息も妙に荒い。BMWにとっての「ノイエクラッセ」の重要度とはいかほどのものなのだろうか。 -
建て替えから一転 ホンダの東京・八重洲への本社移転で旧・青山本社ビル跡地はどうなる?
2025.9.18デイリーコラム本田技研工業は東京・青山一丁目の本社ビル建て替え計画を変更し、東京・八重洲への本社移転を発表した。計画変更に至った背景と理由、そして多くのファンに親しまれた「Hondaウエルカムプラザ青山」の今後を考えてみた。