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1/122021年1月に誕生したばかりのステランティス。14ものブランド・部門を擁する彼らは、どのような電動化戦略を立てているのだろうか。
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2/12ステランティスは4つのEVプラットフォームで、14あるすべてのブランドのEVをカバーする計画だ。
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3/12欧州だけでも9つ(オペルとボクスホールを別にすると10)ものブランドを擁するステランティス。今回発表された電動化戦略が現実のものとなると、将来ラインナップされるほとんどのEVを、たった2つのプラットフォームでまかなうことになる。
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4/12「ジープ・ラングラー」から「ラム3500」まで、ステランティスは北米で、さまざまなサイズのボディー・オン・フレーム車を販売している。どこまでをEV化するかはわからないが、それらすべてをひとつのプラットフォームでまかなうのは無理があるのではないか。
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5/12「EDM」とはモーターやリダクションギア、インバーターなどが一体となった電動駆動モジュールのことで、一般にはe-Axle(イーアクスル)呼ばれることが多い。世界各国のサプライヤーが開発でしのぎを削っている。
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6/123種類のEDMの出力範囲。インバーターのパワー素子にはSiパワー素子だけでなく、SiCパワー素子も使うようだ。
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7/12グループPSAは2018年に、日本のモーターメーカーである日本電産と提携を発表。同社の関連会社とEDMの製造を行う合弁会社NPeを設立した。ステランティスが欧州で生産するEVには、NPeがモーターを供給することとなる。
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8/12ステランティスは低コスト型と高性能型の2種類のバッテリーを用意している。そして2026年には全固体バッテリーを投入する計画だ。
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9/122019年にデビューした「プジョーe-208」。ステランティスも近年急速にEVのラインナップを拡充しているが、欧州での潮流をみるに、それでも計画を前倒しする必要に迫られそうだ。
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10/12「プジョーe-208」のパワー/ドライブトレイン。エンジン車では主要コンポーネントの多くを完成車メーカーが内製できたが、EVではモーターやバッテリーなどを外部から調達することになる。
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11/12ACCが仏ネルサックに建設予定のバッテリーのパイロット工場。ACCはサフトとグループPSA(当時)が設立した合弁会社で、将来的にステランティスへのバッテリー供給を担うこととなる。
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12/12ステランティスは2021年7月、約150億円を投じてイギリスのエルスメアポート工場を自社初のEV専用工場に改修すると発表した。ステランティスは向こう4年で、電動化戦略のために約3兆9000億円を投資するとしている。

鶴原 吉郎
オートインサイト代表/技術ジャーナリスト・編集者。自動車メーカーへの就職を目指して某私立大学工学部機械学科に入学したものの、尊敬する担当教授の「自動車メーカーなんかやめとけ」の一言であっさり方向を転換し、技術系出版社に入社。30年近く技術専門誌の記者として経験を積んで独立。現在はフリーの技術ジャーナリストとして活動している。クルマのミライに思いをはせつつも、好きなのは「フィアット126」「フィアット・パンダ(初代)」「メッサーシュミットKR200」「BMWイセッタ」「スバル360」「マツダR360クーペ」など、もっぱら古い小さなクルマ。
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