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1/33オラオラ系カーデザインはすでに世界に羽ばたいていた!? 先鋭化し、グローバルに広がるドヤ顔カーの行き着く先とは?
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2/33「トヨタ・ノア」のデザイン違いの姉妹車にあたる「ヴォクシー」。「ノアS-G/S-Z」に劣らぬ、立派なフロントグリルを備えている。(写真:向後一宏)
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3/33フロントグリルの形状は牙をむいたプレデターのごとし。口を強調するためか、はたまた置き場がなくなったからか(笑)、ヘッドランプと薄暮灯はグリルの内側に配置された。ちなみにグリルの上に装備されているのは、ターンランプ/クリアランスランプである。(写真:向後一宏)
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4/33現行型「ヴォクシー」の初期のキースケッチ。ヘッドランプとロワグリルの間に大きな“間”があり、より面で見せるデザインとなっていた。
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5/332022年5月に登場した、現行型「ホンダ・ステップワゴン」。オラオラ化が進む箱型ミニバンのかいわいにおける、一服の清涼剤である。(写真:荒川正幸)
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6/33明るく開放的な「ステップワゴン エアー」のインテリア。(写真:荒川正幸)
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7/33暗い閉塞(へいそく)感を高級感と勘違いしたミニバンが多いなかで、「ステップワゴン エアー」のインテリアは本当に健康的! しかし、そう思っているのはわれら3人だけのようだ……。(写真:荒川正幸)
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8/33「ステップワゴン」の販売比率は、スタンダードな「エアー」(写真向かって左)より、カスタム風味の「スパーダ」(同右)のほうが、圧倒的に優勢なのだ。(写真:向後一宏)
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9/33日本で、シンプルで優しいミニバンが認められるようになるのは、まだまだ先のこととなりそうだ。(写真:向後一宏)
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10/33ドイツが誇るキング・オブ・ドヤ顔カー「BMW XM」。子供が見たら泣くと思う。
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11/33「BMW XM」が誇る連装の拡散波動砲……ではなく、金縁のキドニーグリル。これがあれば白色彗星(すいせい)も敵ではあるまい。
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12/332022年4月に発表された新型「7シリーズ」(写真はBEVモデルの「i7」)。ボディーはドーンとぶ厚くなり、先代後期モデルで騒がれたキドニーグリルの大型化は、一層加速することとなった。
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13/33ちなみに、昨今のBMW車のなかには、暗所でキドニーグリルが光るものも……。(写真:荒川正幸)
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14/33現行型「7シリーズ」のボディーサイズは全長×全幅×全高=5391×1950×1544mm。3215mmというホイールベースは先代のロングボディーと共通だが、それと比べても外寸は全方位的に拡大し、特に全高が増した。
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15/33新しい「7シリーズ」にはBEVモデルの「i7」もラインナップされている。BEV化を想定した車両構造もまた、肉厚な現行7シリーズのデザインに影響したのではないだろうか。
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16/33顔ばかりが取りざたされる「BMW XM」だが、全体を見ても、そのディテールはことごとくクドい。
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17/33ガラスエリアを一周するゴールドのモールディング。
清水「これがさ、ちょっとくすんでいて渋いというか、絶妙なさじ加減なんだよ」
ほった「いや、もうそういう次元の話じゃないですよ」 -
18/33マフラーは六角形で、片側タテ2本出しの計4本! ディフューザー調の装飾部分にも、ゴールドの縁取りが施されている……。
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19/33キドニーグリルの存在感に目を奪われがちなフロントまわりだが、実はその下の、ブラックで塗られた箇所も強烈にデカイ。
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20/33巨大化の一途をたどる高級車のフロントグリル。一足早くにそれを実践した「トヨタ・アルファード」は、偉大なる先駆者(車)……なのか?
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21/33渕野「清水さんは『レクサスLM』はダメなんですか?」
清水「やっぱり『アルファード』にはかないませんねっ」 -
22/33現行型「アルファード/ヴェルファイア」の初期のキースケッチ(上)と、アルファードのサイドビュー(下)。逆スラントしたフロントの先端からボディーの流れが始まるデザインは、当初から志向されていたものだった。
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23/33「レクサスLM」のフロントマスク。レクサスでは、ボディーと一体化したこのグリルデザインを他のモデルにも展開してくというが……。
ほった「ちょっと、集合体恐怖症の人にはキツくないですか?」 -
24/33「アルファード」人気の沸騰により、一時は廃止寸前まで追い詰められた「ヴェルファイア」。現行型は、デザインだけでなくパワートレインの設定や足まわりの調律など、多方面でよりオーナーカー寄りのモデルとなった。(写真:山本佳吾)
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25/33「ヴェルファイア」ではバンパーの左右にエアインテークが設けられており、フェンダーパネルからの流れを思いっきりブッタ切っている。「ヴォクシー」や「ノアS-G/S-Z」などでも見られる意匠なので、“あえて”のデザインなのだろうが……。
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26/33現行型「ダイハツ・タント カスタム」は2022年10月のマイナーチェンジでフロントマスクを刷新。従来は角を丸めたややソフトな顔立ちだったが、改良モデルはヘッドランプの角を立て、グリルをメッキの縁取りで強調したオラオラ顔へと原点回帰した。
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27/33ライバルの「スズキ・スペーシア カスタム」は、フルモデルチェンジでややおとなしい顔つきに。「ホンダN-BOXカスタム」も同様で、軽自動車ではドヤ顔デザインの分化が進んでいるのだ。
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28/33顔がデカいといえばアメリカのフルサイズピックアップトラックにとどめを刺すが、あちらは顔に輪をかけてボディーもデカいので、バランスが不釣り合いにならないのだ。
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29/33「BMW XMレーベル」のリアクオータービュー。前から見ると強烈なBMW XMだが、サイドビューやリアビューは、意外とフツーのSUVだ。(写真:花村英典)
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30/33斜め前から見た際の、ボディーのシルエットとタイヤの相関に注目。シルエットのラインがほとんどタイヤの方向へと収束していないのがわかる。(写真:山本佳吾)
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31/33空間効率を追求するミニバンは、とにかくボディーが四角く、車体の裾まで目いっぱいにボディーを広げている車種が多い。そのため、「シルエットをタイヤへ向けて収める」「タイヤを張り出させてスタンスをよく見せる」といったデザイン手法が、ほとんどとれないのだ。(写真:峰 昌宏)
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32/33webCGほったがミニバンデザインの完成形と信じて疑わない「シボレー・アストロ」。グネグネ、ウネウネと余計なことをしなくとも、箱型のクルマには箱型のクルマのカッコよさがあるというのが持論である。
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33/33清水「芸術は爆発だ! カーデザインも爆発なのだよ!」
ほった「岡本太郎がこれを見たらなんと言うか、聞いてみたかったですね」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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