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1/226代目にあたる現行型「スバル・レガシィ アウトバック」。
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2/22初代「レガシィ アウトバック」こと「レガシィ グランドワゴン」は、「レガシィ」が2代目の時代(1995年)に設定された。写真上から、2代目「レガシィ(セダン)」と「レガシィ ツーリングワゴン」、そしてレガシィ グランドワゴン。グランドワゴンは、後に「ランカスター」にサブネームが改称された。
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3/22先代にあたる、2014年登場の6代目「レガシィ」のセダン「B4」(上)と、5代目「レガシィ アウトバック」(下)。この世代で、伝統の「レガシィ ツーリングワゴン」は廃止となった。
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4/222003年から2009年まで販売された、3代目「レガシィ アウトバック」。
清水「俺は邪道だと思ったけどなぁ」
ほった「ヤレヤレ。清水さんにはこの、吉野家の『牛カレー』的な趣が、わかりませんか?」 -
5/22当時、圧巻の人気を博した2代目「三菱パジェロ」(1991-1999年)。「スバル・レガシィ アウトバック」が登場したころは、こうしたクロスカントリー車が世を闊歩(かっぽ)していた時代で、アウトバックのコンセプトは、いささか中途半端に見えたものだったが……。
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6/22自動車の多様化に伴い、RVのなかでもより都会的なモデルが伸長。「アウトバック」の中途半端感は薄れていき、むしろ個性が際立つようになっていった。写真は1994年登場の初代「トヨタRAV4」(上)と、1995年登場の初代「ホンダCR-V」(下)。
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7/22初代と現行の「トヨタRAV4」と、「スバル・レガシィ グランドワゴン」と現行型「レガシィ アウトバック」との比較。
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8/22初代「インプレッサ」に設定された「グラベルEX」。車高を上げてRVテイストをプラスしたモデルだった。
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9/22ボディーサイズを比較すると、「レガシィ グランドワゴン」は全長×全幅×全高=4720×1715×1555mm。現行の6代目「アウトバック」は同=4870×1875×1675mmだ。ずいぶん成長したものである。
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10/222014年10月の発表会より、6代目「スバル・レガシィ」のセダン「B4」。清水氏いわく、「レガシィはこの代からグンとかっこよくなった」とのこと。
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11/22同じく2014年10月の発表会より、5代目「レガシィ アウトバック」。
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12/225代目(上)と6代目(下)の「レガシィ」の比較。5代目の写真が「ツーリングワゴン」で6代目が「B4」な点は、ご容赦ください(笑)。とにかくこのモデルチェンジで、レガシィの全幅は一気に60mmも拡大。全長も延びて、よりワイド&ロングなクルマに変身した。
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13/222009年から2014年まで販売された5代目「レガシィ」シリーズ。「アイサイト」の搭載や直噴ターボ車の設定など、話題の多い世代だったが……デザインの評価はイマイチだったようだ。
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14/222024年10月に発表された特別仕様車「レガシィ アウトバック30th Anniversary(30thアニバーサリー)」。
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15/22インテリアにあしらわれた「30th Anniversary」の刺しゅう。デビュー30周年にあたる2025年の3月末をもって、「レガシィ アウトバック」は日本での販売を終えることとなる。
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16/22日本では終売となる「レガシィ アウトバック」だが、アメリカを筆頭に海外での人気は健在だ。写真はより悪路走破性を高め、デザイン的にもオフロードテイストを強めた「ウィルダネス」。
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17/22余談だが、スバルは2025年モデルを最後に「レガシィ(セダン)」の生産を終了するとしている。人気モデルゆえに「アウトバック」も消滅するとは考えにくいが……。現行型も、2019年のデビューから今年で6年。アウトバックの明日はどっちだ?
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18/22主戦場であるアメリカで一番売れているスバル車は、なんとCセグメントの「クロストレック」。広大な国土を持つアメリカでも、小さなクルマが売れないというわけではないようだ。
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19/22今や米国市場の基幹車種に成長した「クロストレック」は、2013年に「XVクロストレック」という名称でかの地に初導入された。ちなみに、3代目「インプレッサ」の追加仕様だった時代の「インプレッサXV」は、米国には輸出されず、代わりに「アウトバックスポーツ」なるインプレッサのお化粧モデルが、独自に仕立てられていた。
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20/22日本専用に企画されたというスポーツワゴン「レヴォーグ」。後に英国やオーストラリア、ニュージーランドでも販売されたが(英国以外では現在でも販売中)、日本市場を主眼に置いていることには変わりない。
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21/22スポーツワゴンの「レヴォーグ」をベースにクロスオーバースタイルに仕立てた「レヴォーグ レイバック」。しかしその意匠は、あくまで都会的なイメージを意図したもので、「レガシィ アウトバック」とは狙いが違うのだ。
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22/22ほった「今こそワタシたちは、この名車に別れを告げるときなのかもしれません」
清水「30年間ありがとう。お疲れさまでした」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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