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1/24世界的に高い評価を得ている「BYDシール」。今回は前後編に分けて、BYDやヒョンデなど、中・韓のカーデザインについて考えてみたい。
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2/24米ニューヨークのホテル街にて、信号待ちの列に並ぶ「テスラ・モデル3」と「ホンダ・アコード」「ヒョンデ・アイオニック5」。日本では地味な存在だが、韓国車は世界市場では日本車のバチバチのライバルだ。(2023年9月撮影)
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3/242022年7月のBYDの日本導入発表会より、日本導入予定のモデルとして紹介された3車種。写真向かって右から、「ドルフィン」「ATTO 3」「シール」である。日本では、コンパクトSUVのATTO 3から販売が開始された。
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4/24コンパクトハッチバックの「ドルフィン」。海の生き物に着想を得てデザインされたという「海洋」シリーズの第1弾として、2022年8月に中国で発売された。
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5/24「BYDドルフィン」のリアクオータービュー。
ほった「……どの辺がイルカちゃんなんですかね?」
清水「さぁ……」 -
6/24渕野「クルマの大きさの割に、顔まわりが小さくまとまって見えませんか?」
清水「確かに」
ほった「そうですね。今どきの他のクルマの顔が、皆デカすぎるってのもありますけど」 -
7/24清水「こうして見ると、確かにフロントタイヤから先が間延びしてるような」
ほった「ドアの下側のプレスラインも、個性を出そうとしてちょっとムリしちゃった感がありますね」
(写真:向後一宏) -
8/24(中国本国では)「ドルフィン」に続いて登場した「ATTO 3」。プロポーションは洗練され、ディテールも大幅にこなれたものとなった。(写真:向後一宏)
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9/24「ジャパンモビリティショー2023」の会場より、BYDのブースに展示された「ドルフィン」(写真向かって右)と「シール」(同左)。
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10/24「BYD ATTO 3」のサイドビュー。(写真:向後一宏)
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11/24比較用に、こちらは「フォルクスワーゲンTロック」のサイドビュー。
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12/24清水「『ATTO 3』は、なんかフロントマスクが安っぽく見えるんだよ」
ほった「確かに、一昔前のはやりって感じがしなくもないですが……」 -
13/24「ATTO 3」はイギリスの自動車賞でエレクトリックカー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。BYDはおひざ元の中国以外でも、高く評価されているのだ。
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14/24BYDの日本導入発表会にて、webCGほったが撮影した「BYDシール」。確かに没個性だとは思うけど、要らん個性をお客にムリヤリ押し付けてくるようなクルマと比べたら、はるかにマシ。というのが彼の意見だ。
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15/24かつてwebCGほったが憧れていた「BMW 5シリーズ」は、今ではこんなお姿に。
ほった「……今のクルマって、本当にプロポーションがいいんですかね?」
清水「その話は、また今度にしよう」 -
16/24清水「これはナニ?」
ほった「『ドルフィン』と『ATTO 3』と『シール』のテールランプです。個別のディテールのクオリティーもそうですけど、そろそろこういう細部のデザインにも、統一感を持たせるべきなんじゃないかと思いまして」 -
17/24清水氏が指摘する、「ATTO 3」のフロントマスクのメッキ装飾。
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18/24グリルレスのフロントマスクが用いられた、テスラの電気自動車(EV)「モデル3」。EVはもちろんだが、今日ではエンジン車の世界でも、「シームレスグリル」といってグリルを目立たせないデザインがひとつの潮流となっている。
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19/24「東京オートサロン2025」より、BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長と「BYDシール エディション ペールグリーン」。東福寺社長いわく、シールは日本でもデザインのよさで好評を博しているという。
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20/24「シール」のサイドビュー。キャビンがいささか長いことを除けば、ロングノーズ、ショートデッキの典型的なFRセダン(エンジンは積んでいないけど)だ。
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21/24BYDの新型SUV「シーライオン7」。そのディテールにも表れているとおり、BYDでは今後、「シール」に導入したデザインコンセプトを各モデルに展開していくようだ。
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22/241990年登場の初代「三菱ディアマンテ」。逆スラントのフロントマスクが「BMWに似てる!」と指摘されたが、マーケットの反応は良好で、同年の日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いている。
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23/24BYDは既存の自動車メーカーを買収し、2003年に自動車事業に参入した。写真は最初の量販モデルである2005年登場の「F3」。
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24/24「ジャパンモビリティショー2023」にて、BYDブースに展示された「シール」。同ショーに訪問された読者諸氏の目に、このクルマはどう映っただろうか?

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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