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1/242025年3月に発売された「トヨタ・クラウン エステート」。この写真だと、前編で紹介したボディーサイドの独創的なリフレクションがよくわかる。
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2/24「クラウン エステート」のリアクオータービュー。前編で詳述しているとおり、サイドのデザインには非常に挑戦的な手法を取り入れている同車だが、全体的なイメージは、かなりすっきり、控えめなものにまとめられている。
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3/242023年10月に東京・六本木ヒルズで開催された、「クラウン」のブランディング説明会にて。
清水「こうして4台が並ぶ機会があると、どうしても他の3台に目がいっちゃうんだよねぇ」 -
4/24「クラウン エステート」のデザインスケッチ。フロントの“ハンマーヘッドフェイス”やボディーサイドのリフレクション、ガラスエリアの切り欠きに、横一文字のリアコンビランプ等々、各所に市販モデルの面影が見てとれる。
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5/24清水「……まぁ、これは『ハリアー』の後継モデルだろ! っていうツッコミは、『クラウン エステート』にもいえることだとは思うけどね」
ほった「それはそうなんですけど」 -
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6/2411代目「クラウン」に設定された、ステーションワゴンの「エステート」。実はワゴンボディーのクラウンの歴史は古く、1962年登場の2代目には、すでに「カスタム」の名称でワゴンが設定されていた。
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7/2411代目「クラウン」の「エステート」と(上)、16代目クラウンのエステート(下)の比較。当然ながら、まったく別物のクルマである。
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8/24ほった「そもそも、この車形のクルマを『エステート』って呼んじゃって、いいもんなんですかね?」
清水「まぁ別に、エステート(estate)ってステーションワゴンって意味じゃないからね」
(写真:向後一宏) -
9/24比較的初期のものと思われる「クラウン エステート」のデザインスケッチ。
ほった「……なんか、『クロスオーバー』以上にクーペSUVっぽいデザインですけど、まさかこの頃から『エステート』って名乗るつもりだったんですかね? さすがにイメージが違いすぎるんですけど」 -
10/24清水「これなら、『クラウンGT』とか『クラウン グランクーペ』とかのほうが、しっくりくるかも」
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11/24清水「これで『クラウン』シリーズも4車種が出そろったわけだけど……」
ほった「背の低いSUVが3車種も、ホントに必要だったんですかね?」 -
12/24毎月、800台ほどがコンスタントに売れている「クラウン セダン」。「スポーツ」や「クロスオーバー」と比べれば数は少ないが、それでも他社のセダンと比べれば、その数ははるかに多い。
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13/24「クラウン エステート」のフロントを飾る、クラウンのエンブレム。(写真:向後一宏)
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14/24トヨタでは新世代の「クラウン」の投入に伴い、クラウン専門店「THE CROWN」の展開も開始。クラウンシリーズのブランド化を推し進めている。
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15/24ほった「これは『エステート』に限った話じゃないんですけど、実はワタシ、ちょっと『クラウン』みたいな雰囲気のクルマ、苦手なんですよ……」
清水「そりゃ、著者プロフィールに『嫌いな言葉は権威主義』なんて書いてる人が、こんなクルマとソリが合うわけないじゃん(笑)」 -
16/24「クラウン」シリーズの販売をみると、現状でも「クロスオーバー」は「スポーツ」に押され気味。同じSUV系のモデルだし、このうえ「エステート」までデビューしたら……。
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17/24実際にはキャビンから独立したトランクルームを持つ「クラウン セダン」だが、そのスタイリングは、ハッチバック車を想起させるファストバック的なものだ。
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18/24清水「『クラウン スポーツ』はねぇ、最初は筋肉モリモリなところとか、溶けてたれ落ちちゃったみたいなバンパーのディテールとかが気になったんだけど、見ているうちにだんだん好きになってきたよ!」
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19/24渕野「実際、『クラウン スポーツ』のデザインはすごくよくできていると思います。やっぱり」
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20/24おおらかで、長さを強調したスタイリングの「クラウン エステート」は、シリーズのなかでも特にこうしたロケーションが似合うクルマだ。
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21/24近年のステランティス車で、webCGほったが最も好きだった「ジープ・グランドチェロキーL」。右ハンドルの生産終了に伴い、日本での販売は終了となる。無念。
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22/24かつて一世を風靡(ふうび)した「トヨタ・ソアラ」(写真は2代目)。「『クラウン』のクーペ」と聞いて、かつて存在したクラウンの2ドアハードトップより、こちらを想像してしまうのはワタシ(=webCGほった)だけ?
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23/24「クラウン エステート」のプロトタイプ試乗会より、会場に展示されていた「クラウン クロスオーバー」のオープンカー。パレード用の特装車と思われるが……。
清水「こういう遊び心があるクラウンが出てきても、いいよね!」
(写真:郡大二郎) -
24/24新生「クラウン」の発表当初に予定されていたラインナップは、この「エステート」のデビューで完成した格好だが、クラウンの展開がこれで終わりとは限らない。新しい展望に、ぜひ期待したい。
(写真:郡大二郎)

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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