自動車ヒストリー
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2018.2.22 自動車ヒストリー
第18回:ディーゼル――もうひとつの内燃機関
理想の熱機関を襲った環境問題と商業主義ガソリンエンジンを上回る、優れた効率が特徴のディーゼルエンジン。厳しい排出ガス規制をクリアすべく進化を続けてきた“もうひとつの内燃機関”を危機に追い込んだ、本当の脅威とは? 100年を超えるその歴史と、今日の現状を紹介する。
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2018.2.8 自動車ヒストリー
第17回:マスキー法をめぐって――石油ショックと公害
環境保護の理想と政治の論理大気汚染の深刻化を防ぐため、アメリカで制定された“マスキー法”こと1970年大気浄化法改正法。公害への怒りから生まれた画期的な法律は、なぜ骨抜きにされたのか? 日本メーカー躍進の契機ともなった、排出ガス規制の歴史を振り返る。
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2018.1.25 自動車ヒストリー
第16回:デソート・エアフロー――空気を形に
航空機に学んだ未来志向のフォルム自動車の性能を左右する重要な技術のひとつに挙げられる“空力デザイン”。その始まりは、1934年に誕生したクライスラーの「エアフロー」だった。自動車開発における空気力学の歴史を、契機となったモデルや開発者たちのエピソードとともに振り返る。
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2018.1.12 自動車ヒストリー
第15回:「システム・パナール」という発明
自動車の進化を加速させた駆動方式革命前にエンジンを置き、その後ろに人が乗るスペースを設ける。今日でも自動車の主流となっているこの構造を、最初に発明したのはフランス人のエミール・ルヴァソールだった。“システム・パナール”と呼ばれるフロントエンジンレイアウト誕生の経緯を紹介する。
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2017.12.28 自動車ヒストリー
第14回:ゴルフという水準器
ドイツが生んだ実用車のベンチマーク1974年の誕生以来、40年以上にわたり実用車のベンチマークであり続ける「フォルクスワーゲン・ゴルフ」。デビュー当時の衝撃や、世界の自動車産業に与えた影響を振り返るとともに、今なお“自動車の水準器”とされている理由を探った。
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2017.12.14 自動車ヒストリー
第13回:戦場を駆け抜けたジープ
軍用車からSUVへの華麗なる転身SUVの元祖であり、今なおその代名詞として世界中のファンから支持されているジープ。兵士たちの頼れる相棒として誕生し、平和の訪れとともに山野を駆けるレジャーカーへと転身を果たしたこのクルマの歴史を紹介する。
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2017.11.30 自動車ヒストリー
第12回:電池を革新せよ
内燃機関に代わる次世代動力を求めて環境負荷の低減をかなえる、未来の自動車の最有力候補とされる電気自動車。自動車の黎明(れいめい)期から存在したというその歴史を、電池の進化という視点から振り返るとともに、今日における環境対応車の現状と課題を紹介する。
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2017.11.16 自動車ヒストリー
第11回:トヨタ・スポーツ800 vs ホンダS600
スポーツカーの哲学と浮谷東次郎の求めた理想パワーか、軽さか。2つの異なるアプローチで“速さ”を追い求めた往年の名スポーツカー「トヨタ・スポーツ800」と「ホンダS600」。サーキットでしのぎを削った両モデルの姿を、天才ドライバー 浮谷東次郎のエピソードとともに紹介する。
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2017.11.2 自動車ヒストリー
第10回:アイルトン・セナ――悲劇の貴公子
事故が引き起こした早すぎる世代交代他の追随を許さない優れたドライビングスキルにより、F1において一時代を築いたブラジルの天才、アイルトン・セナ。1994年のイタリアGPで夭逝(ようせい)した“音速の貴公子”の生涯を、レースシーンに残してきた華々しいエピソードとともに振り返る。
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2017.10.19 自動車ヒストリー
第9回:オートモ号の真実
失敗と挫折から始まった日本自動車産業今でこそ世界規模のメーカーが名を連ねている日本の自動車産業界だが、その黎明(れいめい)期は失敗と挫折の繰り返しだった。日本人の手による自動車製造を志した山羽虎夫や内山駒之助、豊川順彌らの挑戦を、数々のエピソードとともに振り返る。
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2017.10.5 自動車ヒストリー
第8回:WRC――グループBの挑発
ひたすら速さを求め続けた狂乱の時代「アウディ・クワトロ」に「プジョー205ターボ16」、そして「ランチア・デルタS4」と、あまたのモンスターマシンが覇を競った“グループB”時代の世界ラリー選手権。悲劇とともに突然の終わりを迎えた狂乱の時代を、数々の名車とともに振り返る。
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2017.9.21 自動車ヒストリー
第7回:アルファ・ロメオとマセラティ
グランプリのライバルから量産車メーカーへ戦前のグランプリレースで一時代を築いたイタリアの両雄、アルファ・ロメオとマセラティ。戦災や経営危機など、あまたの困難を乗り越えてきた両ブランドの歴史を、自動車史に名を残す名車の数々とともに振り返る。
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2017.9.7 自動車ヒストリー
第6回:1989年という特異点
日本車が世界の頂点に立ったヴィンテージイヤー「日産スカイラインGT-R」に「ユーノス・ロードスター」「トヨタ・セルシオ」。自動車史に名を残すこれらの名車は、いずれも1989年に誕生している。それぞれのモデルのエピソードを通し、この年がいかにして「日本車のヴィンテージイヤー」となったかを振り返る。
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2017.8.24 自動車ヒストリー
第5回:英国の魂ジャガー
時代の荒波を乗り越えた高級車ブランド優雅さとスポーティーなイメージを身上とする英国のプレミアムブランド、ジャガー。創始者の慧眼(けいがん)とサーキットでの名声によって躍進し、戦災や、度重なる経営危機を乗り越えて今日に至る名門の、波乱に満ちた歴史を振り返る。
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2017.8.10 自動車ヒストリー
第4回:純日本車発進! トヨペット・クラウン
自動車産業の礎を築いた自主開発モデル1955年の初代「トヨペット・クラウン」の登場は、日本の自動車産業に大きな影響をもたらした。“純国産乗用車”の完成にいたる戦前・戦後のトヨタの取り組みを、当時の自動車産業のさまや、社会の世相とともに紹介する。
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2017.7.27 自動車ヒストリー
第3回:ヘンリー・フォード
大量生産で世界を変えた資本主義の申し子名車「フォードT型」を世に送り出し、自動車を通してまさに世界を変えてみせたヘンリー・フォード。大量生産の実現により企業と労働者がともに繁栄の道を歩めると信じ続けた、時代の寵児(ちょうじ)の生涯を振り返る。
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2017.7.13 自動車ヒストリー
第2回:独創のGT-R
技術とプライドの6気筒エンジン日産がレースでの必勝を期して投入した「スカイライン」のハイパフォーマンスモデル「GT-R」。あまたの逸話に彩られた同車の歴史を、その前身である「プリンス・スカイラインGT」のエピソードとともに紹介する。
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2017.6.30 自動車ヒストリー
第1回:ガソリン自動車誕生
2人のドイツ人が内燃機関を作った今日に続く内燃機関の自動車を、初めて世に問うたカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラー。2人の挑戦を可能にした内燃機関の進化の歴史と、自動車の誕生、そして世界最古の自動車メーカーの誕生にいたる歴史を振り返ってみよう。